初めて爬虫類(カナヘビ)を飼った人のブログ。
カナヘビ飼育ブログ

虫かごでカナヘビを飼う

最終更新日:2020/12/16 カテゴリー:カナヘビの育て方
バークチップにのぼるカナヘビ

『虫は虫かごで飼う。』
それは、私の中では当たり前のことでした。
私が小さかった頃も、カブトムシやクワガタ、セミなどを捕まえては虫かごに入れていましたから。
ということで今回は、虫かごでカナヘビの飼育を始めたときの様子をご紹介します。

虫かごに準備したもの

虫かごにカナヘビを入れて思ったのが、体と尻尾の長さから考えて今の虫かごでは狭いということ。
こちらが最初に使っていた、子供が小学校で貰ってきた虫かご。
小さな虫かご
昆虫を飼育するようなサイズで縦15cm横20cmくらい。
捕獲してきたカナヘビは、頭から尻尾まで入れれば20cmは超えていると思うので、さすがにこれでは狭いだろうと思い、急遽近所にあるペットショップへ大きめの虫かごを調達しに向かいます。

そこで見つけたのがレプティキューブという虫かご。
レプティキューブ
小学生が管理するにはちょうど良い大きさで、カナヘビにも小さすぎずに良いと思ったのです。
爬虫類売り場で売られていて爬虫類のマークも付いていたので、値段も安いし私のような初心者には良いだろうと思い購入しました。

そして同じ爬虫類コーナーで見つけたのが『レオパブレンド』という人工餌。
「人工餌があるなら楽!餌はこれでいいじゃん!」と子供と話して、価格も安かったので衝動買いしました。
人工飼料
(この頃はまだ、家にあった家庭用のピンセットを使っていました。)

さっそく家に帰り虫かごを開封。
カナヘビを飼うための準備を進めていきます。

最初の小さな虫かごを使っていて気づいたのが、カナヘビをそのままプラスチックケースに入れると、ツルツルとスベってしまい歩きにくそうにしていること。
『トカゲなんだから壁や斜面は難なく登れるのだろう』と勝手に思い込んでいたのですが、どうやらツルツルしたところや凹凸の無い垂直面は歩きにくいようです。

このことから、まずは土を敷くことにしました。
庭土をそのまま使うと色々な微生物やダニを含んでいるので、家庭菜園用に使っている新しい土(腐葉土)と、粒子のやや大きい芝生用の土の2種類を入れて様子を見ることにしました。
2種類の土を入れる
結果的には大正解で、潜ったりする場所としては腐葉土が良く、ケース内を清潔に保つ(糞が乾いてくれる)ためには、水はけの良い芝生用の土が良いという結果でした。

そしてもう一つ用意したのが、写真にも写っていた大きめサイズのバークチップ
バークチップにのぼるカナヘビ
三角屋根のように配置しておくと、上に乗ったり陰に隠れたり、色々な行動を見せてくれました。

あと忘れてはいけない水ですね。
どのような生き物でも水が無ければ生きていけません。
何か用意できるものはないかと家を探した結果、栄養ドリンクのキャップに行きつきました。
なんとなくサイズ感が良く、場所を取らないので重宝しています。

一方、使わなかったものとしては、上記でも述べた屋外の土・捕まえた場所の土。
これは室内飼育では、虫やカビを繁殖させることになってしまうためです。

また同じような理由で『枯れ葉』も敷きませんでした。
小さな虫などが潜んでいる可能性があること、また枯れ葉は濡れたり水に触れることで腐敗してしまうためです。

初日の餌やり

さて、問題の餌やりについてです。
正直、人口飼料ならすぐに食らいつくようにできているんだろうと思っていたのですが、やってみるとそう上手くはいかず…

説明に書いてある通りに、ドライタイプなので水で2~3分ほどふやかし、ピンセットで掴んでカナヘビの目の前に差し出してみたのですが、最初は興味を示すものの何度も目の前に差し出していると

「むしろ嫌がる…」

心の中では(マジか…これから餌どうするんだ…)と焦りが生まれていました。

まったく食べないので与え方が悪いのかと思い、小皿に置いてみたりしたのですが、まったく興味を示さず焦りが湧きあがります。

このレオパドライタイプは、水に漬ける時間が長すぎるとボロボロと崩れて初心者には扱いにくいのですが、結果的にはこれが功を奏し、餌がビチョビチョになりながらも懸命に餌を与え続けると、なんとなく舌を出す回数が増えていったのです。
餌を食べているというよりは、染み出てくる水を舐めているという感じ。

これが食べれるのかどうか確認しているようにも見えました。

これはイケそうと思い、むしろ水を付けながら与えてみると徐々に口を大きく開け始めたため、餌を口に押し付ける感じで餌を与えてみたところ「カブッ」っと食べてくれました。
食べたというよりは、口に入ったから食べたという感じですが…(笑)。
それでも初めて餌を食べた瞬間、私の心の中には『親心に似た感覚』が生まれ…とても嬉しくなったのを覚えています。

しかし、この日食べたのはこのひと口だけ…。
餌をひと口あげるのにこの労力…餌はこれではダメかもしれないと思い始めました。

翌日は、庭にいる虫を捕まえに。
小さい芋虫や青虫、そして蜘蛛、さらにはワラジムシを探し、カナヘビの餌を求めて翻弄します。

そこで新たな展開を迎えることになるのでした。

次回は罠やトラップは有効?カナヘビの捕まえ方です。

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