水槽でカナヘビ用ケージをレイアウト!
最初のカナヘビを捕まえて数日後、まさかの2匹目捕獲となり、早くも虫かごが狭く感じてきたこの頃。
大人カナヘビを飼うと決めたときは、多頭飼いになるなど想像もしていませんでした。
しかし「せっかく長く飼うなら、2匹のためにも良い環境を整えてあげたい…」そう思い、新しいケージを買うことにしました。
カナヘビは水槽で飼う?
ケージ選びで色々なサイトを見ていると、どうやら『水槽』で飼育している人が多いようでした。
カナヘビはツルツルした垂直の壁を登ることができないので、天井の開いた水槽でも飼うことができるようです。
また、水槽のプラスチックは虫かごのプラスチックより透明度が高いので、観察しやすくかつ金額も2000円台~とが安いものもが多く経済的。
一方で、爬虫類専用のケージも見つけることができました。
こちらは、上部に蓋が付いている仕様。
(私の場合、最終的にはこちらのパンテオン6035で飼育をしています。詳しく知りたい方は、こちらのカナヘビの本格飼育ならケージはパンテオンがおすすめをご覧ください。)
こういったケージなら『登る』ということを意識しながらディスプレイでき、飼育や観察の楽しさも多そうです。
爬虫類専用のケージは、各種ライト(後述します)の取付場所も確保されているため使い勝手が良いのですが、その分価格が高く高額なものが多くなります。
「まだカナヘビを飼い始めたばかり。」
「上手く飼育できるかわからない。」
現時点でこのような状況である私の場合、いきなり高額なケージに手を出すことができず、まずは安価な水槽から入ることにしました。
水槽は特別大きいものでなければ高さは大体30cm程度となり、カナヘビ飼育には十分な高さとなります。
(特に水槽の蓋などは必要ありません。)
重要なのは『横幅』と言えます。
カナヘビが上手く動けるように、長辺が長いものの方が良いと思います。
あとは家具の上などの設置場所に合ったサイズのものを選ぶようにすると収まりも良くなるでしょう。
水槽ケージのレイアウト
水槽を購入したら、次はレイアウトを決めていきます。
虫かごよりはるかに広くレイアウトの幅は広がります。
まずは床材ですが、これは虫かご飼育でも成功した2種類の土を使うこととしました。
右がバスキング(日光浴)などで体を温め、その後うんちをする場所となるので、乾燥した芝生用の土を使用。
左がクールスポットとなり、湿度を含む腐葉土エリアとなります。
バスキングライトの真下となる乾燥エリアには、赤外線を吸収し熱エネルギーを蓄える平らな高さのある石を設置しました。
バスキングライトを石に当てると石が蓄熱し暖かくなります。
ここで体が温まると消化器官の活動が活発になりますので、便もこの石の周辺でするようになります。
また同時に石に向けて紫外線ライトも照射。
これで日光浴と体の保温を同時にでき、太陽光で行う日光浴と似たような環境を作りました。
各種ライトについては、大きめのクリップライトを使うことで水槽に固定できます。
大きめのクリップライトのクリップの力はかなり強いので、滑り落ちることはありません。
あとは3次元の動きも見たいので、短めの流木と、流木を支える石も設置。
この流木を設置したことで、カナヘビのジャンプやぶら下がりなど、様々な様子を見ることができるようになりました。
おすすめです。
クルースポットとなる腐葉土のエリアには、湿度を調整するための水苔と観葉植物を設置。
こちら側は、湿度と涼しい環境を意識してディスプレイを行いました。
そして最終的なカナヘビ用レイアウトがこちら。
右上に見えるのは、背の低いシェルターとなります。
このレイアウトにしたところ、寒いときにはシェルターで寝ていて、暑いときには観葉植物で寝るという使い分けをカナヘビ自身でするようになったため、温度管理にかかる手間は大幅に削減されました。
レイアウトの他に行った作業
私がカナヘビを捕まえたのは10月で、この作業をしているのは11月となります。
つまりこれから冬に向かうということです。
バスキングライトは夜には消してしまうので、他に熱源が必要となります。
ということで必要になったのがパネルヒーター。
これを水槽の下に敷いておくと、直上の床が温められるというものですね。
パネルヒーターはケージの内部に設置するのではなく、水槽の外側の下に敷く形になります。
私は少しでも効果を高められるように、保温シートを下に敷いて、水槽とサンドイッチする形にしました。
水槽の下に角材を差し込んで隙間を作り、パネルヒーターを差し込んでおくのも悪くないと思います。
そして最後に一工夫。
カナヘビには天気の良い日には太陽光で日光浴をしてほしいので、ケージ全体をを動かす必要があります。
しかし手で持ち運ぶのは色々なリスクがありますし、カナヘビもびっくりしてしまうでしょう。
この問題を解決するために、ゲージの下にキャスター付きの土台を作りました。
これで移動が楽になるのと同時に、水槽自体が床から離れるため冷気が伝わることもありません。
完成後によく移動をさせていますが非常に楽でした。
これでゲージが一新視されました。
そこそこお金もかかったことで『カナヘビを飼う』『命を育てる』ということに、より一層身が引き締まる思いを感じたのでした。
続いては、カナヘビを飼育するのに必要なものとお金についてをご紹介します。