カナヘビの本格飼育ならケージはパンテオンがおすすめ
今まで水槽で飼育していたカナヘビですが、リビングの模様替えをすることをきっかけに「パンテオン6035」へお引越しいたしました。
今回はパンテオン6035の組み立て方と、その際に作ったカナヘビ用のケージレイアウトの制作を一緒にご紹介したいと思います。
カナヘビ用ケージの引越し
これまでカナヘビを飼育する水槽は床の近くに置いていたのですが、リビングの模様替えをするにあたり棚の上へと移動することになりました。
特に深い考えがあった訳ではないのですが、ケージが目の高さにあった方が観察もしやすいだろうと思ってのことでした。
家具の配置を変え、いざ水槽を棚の上に乗せてみると…意外な落とし穴があり、子供がお世話をできなくなってしまう事態になってしまったのです。
その落とし穴とは『水槽の中に子供の手が届かない』ということ。
水を入れることを前提として作られている水槽は、当然ながら開口部が上部にしかありません。
そのため水槽を棚の上に置いてしまうと、子供の手は水槽まで届いたとしても、開口部から手を下に降ろすことができず、お世話ができなくなってしまったのです。
これは不味いということで、急遽新たなケージ探し。
棚の上においても子供がお世話をできるという条件を満たすものは「観音開き」のケージか「スライド式」のケージしかありません。
もしくは「自作(DIY)」するという選択肢もありました。
ただカナヘビのケージは水を使用したり、土を入れたりします。
そのため水を吸わない素材で作るか、防水塗装をしなくてはならず、安価な木で作ると腐食が起きてしまったり、わずかな設計のずれで隙間から土がこぼれたりするリスクを考えると、自作ケージは現実的ではありませんでした。
そして何より、生き物を飼育するうえで(防水を含めた)塗装ができないとなると、リビングにマッチしないということが大きな要因となり却下となりました。
残す候補は観音開きかスライド式。
ケージを乗せる棚の大きさは、横が長く奥行きが狭い棚。
この条件をもとにケージ探しを行ってみたところ、「パンテオン」という爬虫類専用のケージを見つけることができました。
このケージはカナヘビに必要なライトの設置が可能で、メッシュの天井も付いているタイプ。
天井があれば、高さを出したレイアウトも可能となります。
そして問題となる扉はスライド式。
ガラスなので透明度も高いです。
問題はその価格ですが、まぁカナヘビ2世代~3世代くらいは余裕で持つと思われるケージですから、そこは目を瞑りました。
パンテオン6035の組み立て
私が購入したパンテオン6035は基本的に店頭販売をしているお店はなく、個人が購入するにはショップを通じて取り寄せという形となります。
取り寄せをするくらいであればネットを使った方が早いのですが、Amazonやヨドバシでは取り扱えない商品となっているらしく、ペット関連グッズを販売する楽天などの小売店を経由するしかありません。
ショップの方が頼みやすい方はペットショップで、手間を省きたい方はこちらのショップで購入しましょう。
それではパンテオン6035を組み立てていきます。
部品はベースと支柱、あとは5枚のガラスとメッシュパネルで構成されています。
クリップライトを取り付けるためのランプステーも2個ついていますので、バスキングライトと紫外線ライトの両方を取り付けることが可能です。
まずはボトムベースに支柱を取り付けます。
矢印の方を下にして、ネジ式となっていますので回しながら固定していきます。
支柱を4本固定出来たら、支柱にサポートレールを通していきます。
スライドガラスをはめ込むために、2本のサポートが付いているのが前側(前面側)となります。
次は、このサポートレールの溝にガラスを挿入していきましょう。
ガラスなので割れないように注意しながら作業します。
全てのガラスをはめ込んだら、トップフレームを被せビスで固定していきます。
ドライバーも付属のものがありますので、別に用意する必要はありません。
計4か所留めていきます。
最後にトップメッシュパネルを取り付けたらパンテオンは完成です。
あとは好みでロックを取り付けたり、スライド用の吸盤を取り付けておきましょう。
カナヘビ用のケージレイアウト
完成したケージに土を入れて、各アイテムを並べる…それだけではちょっと味気ないですよね。
少し手間をかけてレイアウトしてみたいと思います。
使用するのは、園芸用品として使われているバークチップ。
本来は景観を良くしたり、土の乾燥を抑制するのに使われていますね。
バークチップは木の皮でできているため、ケージのレイアウトに使用すると、自然な雰囲気を演出することができます。
このバークチップを使って、エリアを区分けする仕切りを作ってみたいと思います。
まずはバークチップをケージに並べて仮組して、重ねていきます。
なんとなく形が定まったら、重ねたバークチップをボンドで固定。
層にしていきます。
今回は少し高さが欲しいので、4段積み上げてみました。
このままボンドが乾くまで、約半日乾燥させます。
ボンドが固まると、このように手で持てるくらいの状態になります。
ただ、このままでは隙間が多すぎるので、細かいバークチップのかけらを使って大きな隙間を埋めておきます。
完成したものを実際にケージに入れてみるとこんな感じになります。
左側が芝生の土を使ったホットエリア、右側が腐葉土を使用したクールエリアと区分けすることができました。
横から見るとこんな感じ。
バークチップで作った囲いが出来上がっていることが分かります。
囲いに高さがあるので、腐葉土をしっかり入れることができ、根を張る植物を植えることが可能です。
このように観葉植物を植えたり、芝生を敷いたり、植物の種を撒いておくこともできます。
一方ホットエリアには、バスキングスポットを作ったり、木や石を置いたりしました。
さっそくバスキングしていますね。
こちらでは、主に餌を与えたり排泄をしたりなど、消化器系の活動を促すエリアとなります。
このようにエリアを区分けしておくことで、カナヘビ自身が状態に合わせた行動をしてくれるようになります。
もし参考にできる部分がありましたら、参考にしてみていただければと思います。
こちらの内容は、Youtubeのチャンネルでもご紹介しています。
カナヘビ飼育チャンネル