カナヘビはコガネムシの幼虫を食べる?
コガネムシやカナブンの幼虫と言えば、土の中で植物の根を食べる昆虫。
植物の生えている土を掘ってみると出てきたり、芝生の生えている土の中に隠れていたりします。
さらにコガネムシの幼虫は土の中で越冬しているため、一年中見つけることができ、カナヘビがコガネムシの幼虫を食べるのであれば、冬の間の食料として与えることが可能となります。
コガネムシの幼虫
我が家の庭には芝を植えているのですが、冬になると枯れた芝生を取り除くために土を掘り返すことがあります。
その時、大概土の中からコガネムシの幼虫が出てきます。
こちらが実際にでてきたコガネムシの幼虫。
芝生の根だけでなく、野菜や果樹などの作物の根、花や木などの根も食べるので、植物の近くやプランターの土を掘り起こすと結構な頻度で見つけることができます。
特に我が家のように芝生を敷いていたり、果樹を育てている方は、ほぼ100%見たことがあると思います。
さらに沢山のコガネムシの幼虫がいる場所はそこだけ芝生が枯れていたり、植物の元気がなかったりするので案外見つけやすいです。
サイズ的には孵化したてなら5mmほど、大きなると3~4cmほどになります。
幼虫で越冬した後は、蛹となり、夏前に成虫になります。
カナヘビはコガネムシの幼虫を食べる?
沢山見つけたコガネムシの幼虫の中から、なるべく小さいものを選び、頭(アゴ)を軽く潰してカナヘビのケージの中へ入れてみました。
すぐにベロを出して興味を見ち始めましたが、大きさを気にしているのか、なかなか食いつこうとしません。
それでも遠巻きに何度も見ていたり、舌を出す仕草をしていたので、餌として認識していることに間違いはありませんでした。
そしてコガネムシの幼虫をケージに入れてから10分後。
頭から食いつきました。
ミルワームを食べるときと同じように、しっかりと頭を咀嚼して動きを止めようとしています。
大きく口を開けて一生懸命飲み込もうとしています。
そして時間をかけて喉に流し込み、なんとか完食しました。
食べた後はお腹が膨らみ、カナヘビは満腹の様子。
このことから、カナヘビはコガネムシの幼虫を食べるということが分かり、これで冬の餌のレパートリーがまた1つ増やすことができました。
しかし、一連の動きを見ていると、少し幼虫のサイズが大きかったかなぁという印象がありました。
必要であれば半分に切るか、頭を落としてから与えても良かったかもしれません。
カナヘビに適切なサイズとしては、カナヘビの胴体と同じくらいの長さが良いと思いますが、頭を落としてあげればだいたいそれくらいのサイズに収まると思います。
もしご自宅の庭やプランターの中にコガネムシの幼虫を見つけたら、頭を落としてカナヘビに与えてみてください。
きっと食べてくれます。
(もちろん農薬を使った場所から見つけた幼虫はやめておいた方がいいです。)
また、コガネムシの幼虫を捕まえる際は、公共の公園や手入れがされている芝生を掘り返すのはやめましょう。
なるべく自分の敷地で見つけてカナヘビにあげてみてください。