初めて爬虫類(カナヘビ)を飼った人のブログ。
カナヘビ飼育ブログ

冬眠から目覚めるカナヘビと冬眠明けの管理について

最終更新日:2021/03/10 カテゴリー:カナヘビの育て方,冬眠
冬眠から目覚めたカナヘビ

こちらではカナヘビが冬眠から目覚めるときの様子と、冬眠明けの管理の方法をご紹介します。
こちらのブログでご紹介してるように、人工的に冬眠をさせた場合は、目覚めさせる時も人の手で行ってあげた方が良いかと思います。
知らない間に目覚めてしまっていると、そのまま餌がないという状態になってしまうかもしれません。

カナヘビが冬眠から起きる様子

カナヘビを冬眠から起こそうと思ったのは2月の末のことです。
というのも、この日ケージを確認しに行ったところ暖かくなった日の影響とみられる動いた形跡があったこと。
冬眠中に動いた形跡のあるカナヘビ
さらにその日以降の天気予報では、寒気が緩み最低気温が高くなっていくことが予想されていました。

「このまま屋外で管理していても、近々自然に目覚めてしまう」と考え、室内に移動し温めることにしました。

この日は良く晴れていたため、屋内の日差しの当たる場所でケージ全体を温めることにしました。
そして10分後。
カナヘビが冬眠から目覚める瞬間
カナヘビが冬眠から目を覚ます瞬間を見ることができました。

冬眠明けはなんだかフラフラしていて、目も明いていません。
冬眠明けでフラフラするカナヘビ
よく冬眠明けは水をよく飲むと言われていますが、私が見ていた限りでは水をガブ飲みするような行動は見られませんでした。

しばらくして、冷たい土のケージから暖かい砂のケージへと移動させました。
すぐにバスキングライトなどを設置しているメインのケージへ移動しても良いと思うのですが、私の場合はメインケージの方に冬眠をしていないカナヘビが1匹おりましたので、冬眠明けですぐ干渉させるのは良くないと思ったのと、いきなり30度近いケージに入れるのは自然とかけ離れていると考えたためです。

冬眠明け24時間は、ガラス越しの日光浴で慣らし期間です。
体を温めるカナヘビ
ガラス越しの日光浴についてはこちらのガラスや窓越しの室内日光浴に意味はある?カナヘビに必要な紫外線を参照。

カナヘビが冬眠明けから餌を食べ始めるまで

カナヘビが冬眠から目を覚まして丸1日が経過したころ、置き餌で餌を与えてみました。
冬眠明けのカナヘビに置き餌
用意したのは冷凍コオロギと人工飼料のレオパブレンドフードです。
ベロを出したり何度も近くを通ってみたり、かなり気になっているみたいだったのですが、結局口にすることはありませんでした。
自分自身で食べるのはまだ早いと分かっているのかもしれませんね。

ちなみに冬眠前の体がこちら。
ケージ内で動くカナヘビ
この頃(約2ヵ月前)から比べると、だいぶ体が細くなってしまいましたよね。

しかし、だいぶ動き回るようになってきたので、体温が上がってきていることは確実。
そろそろメインケージに移しても良いと判断しました。

初めは手で捕まえられたせいで焦った様子もありましたが、
ケージに戻るカナヘビ
しばらくすると木に登ったり、落ち着ける場所を探すようにケージ内をうろついていました。

冬眠明けから3日目。
目を開けるようになったカナヘビ
しっかり目を開けるようになりましたし、皮膚の色も良さそう。
餌を食べるような雰囲気があったので、ミルワームを与えてみると…
冬眠明け初めて餌を食べるカナヘビ
自分から近づいてきて、しっかりと餌を食べてくれました!
この『餌を食べてくれた』ということが、まさしく冬眠が終わったと感じさせてくれる瞬間で、なんだかとても嬉しかったです。

そしてここからは徐々に餌を増やしていき、春に向けて体重を元に戻すことを目標として飼育していきたいと思います。

また、冬眠明けの様子はYoutubeのチャンネルでもご紹介しているので、ぜひ動画でも見てみてください。

冬眠明けのカナヘビの不安や疑問について

カナヘビの冬眠明けの時期は、〇月と決まっているわけではありません。
特に日本全国に生息するカナヘビですから、地域によって気候も違うため統一するのは不可能でしょう。

私の実体験からいえば、

  • 最低気温が高い(6℃以上)
  • 最高気温が13℃以上

この両方に当てはまったり、どちらかが飛びぬけて高くなると、カナヘビが動き出す可能性が高いようです。

この条件があてはまるのは、一般的な温暖地なら3月ごろだと思います。
ただし気温だけに頼ることなく、暖かいからと言って完全に冬眠しているカナヘビを起こすのはやめた方が良いでしょう。

またカナヘビは、冬眠明けに動かないこともあるようです。
しばらくは寝ぼけているということも考えられますが、たぶん深部体温が低く全機能が覚醒していないためだと思われます。
体が温まるまでは、動きが鈍いことも想定しておいた方が良いと思います。

冬眠明けで少し小さくなったように見えるカナヘビですが、

  • 動かない
  • あばらが見えている

などが無く、普通に動けているようであれば、すぐに餌を食べなくても心配はないようです。

実際、私の飼育しているカナヘビも結局3日目までは食べなかったので。
必要になったら必ず食べるはずです。
それまでは、上記でも述べてきたようにしっかりと体を温められる環境を用意してあげてください。

もし冬眠から目覚めて3~4日してから動かなくなったり、極端に瘦せ始めているようであれば、強制給餌も視野に入れてください。

カナヘビの冬眠のまとめ

「難しい」「死んでしまう」とネットで言われていたカナヘビの冬眠
実際に行ってみると、技術的に難しい場面はありませんでした。
トータルでみても難しくはないという印象です。

ただ『冬眠を開始するタイミング』と『起こすタイミング』は飼い主の判断が求められるので、そこを間違えないようにする必要はあると思いました。
あまり暖かい時期から冬眠させようと思ってもダメですし、早く起こしすぎても冬眠の意味がありません。
私のように人工的に冬眠させるのであれば、2ヵ月冬眠できれば良いのではないでしょうか?

これからカナヘビの冬眠にチャレンジする方は、ぜひ参考にされてください。

こちらの記事も読まれています