カナヘビは共食いするのか!?
今回はカナヘビは『共食い』をするのかというテーマです。
ハムスターやカマキリなどが共食いをすると知っている方は多いかと思いますが、カナヘビはどうなのでしょうか?
最初のテーマはカナヘビの子育て
今回、共食いをテーマにすることとなったのは偶然のきっかけでした。
最初は「カナヘビが子育てをするのか」というテーマで、母親カナヘビと孵化直前のカナヘビの卵を同じケージに入れる、というところからスタートをしました。
初めは母親カナヘビが卵を気にする様子を見せたため、
「もしかしたら、カナヘビにも母性があるのかも!?」
と期待して観察していました。
数時間後、卵に孵化の前兆となる水滴が付きはじめ
無事に元気な赤ちゃんが生まれます。
しばらくは、母親と赤ちゃんの接触はなかったのですが、赤ちゃんが母親の視界に入る位置で動き出した瞬間、、、
母親カナヘビは猛然と走り出し、赤ちゃんの方へ近づいていきました。
それはまるでコオロギや虫などを捕まえるときと同じ動き。
ハントするんじゃないかと思いました。
ただその時は何もなく、餌だと勘違いしたような様子。
しかし、その後も【赤ちゃんが動き出すと母親も追いかける】という展開が何度か続きました。
しばらく観察を続けていると、とうとう餌だと勘違いしてしまったのか、母親カナヘビが赤ちゃんカナヘビの胴体に噛み付く瞬間を目撃してしまいます。
この時は噛み付いただけで共食いということにはなりませんでしたが、とてもヒヤッとした瞬間でした。
大人のカナヘビ同士や、子供のカナヘビ同士で尻尾を噛み、自切してしまう事例は知っていましたが、まさか食べようとする可能性は考えていなかったのでとても驚きました。
ただ嚙みついた後は、執拗に追いかけることをやめたため、『食べれない』『餌ではない』ということが理解できたんじゃないかと思えたのです。
共食いが起きた夜
そして、カナヘビの赤ちゃんが生まれた最初の夜、様子を見にケージへと近づくと、赤ちゃんカナヘビが見当たりません。
土の中に潜っているのかと思い掘り返しても見当たらず、扉も締まっていて逃げ出したような痕跡はありませんでした。
そして母親カナヘビを見ると、産卵が終わったばかりなのにお腹が不自然に大きくなっていたことから、共食いをしたと推測できました。
つがいの夫婦や赤ちゃん同士で共食いをする場面が無かったことを考えると、母親と生まれたばかりの赤ちゃんというサイズに違いがありすぎたことが共食いの原因と考えられます。
また、産卵後で食欲が旺盛だったことも要因の1つかもしれません。
いずれにせよ、私の不手際で1匹のカナヘビを死なせてしまう結果となってしまいました。
カナヘビの赤ちゃんを飼育している皆さん、くれぐれもサイズ違いのカナヘビを同じケージで飼育しないようご注意くださいませ。